本日は開祖天霊師が17霊界に昇天されて45周年の天霊祭でした。御息女の育子様ご夫婦も参拝されまして大層厳かな雰囲気の祭式となりました。
本日は最近活発になってきている新型コロナウィルスの影響もあってかそれほど多くの参拝者ではありませんでしたが、遠くから駆けつけて来られた方々もおられました。肚が据わってくると万難を配して神事優先の姿勢を貫くようになります。
このようにこじんまりした祭式も良いもので天霊師や奉賛会会員の方々と心ゆくまで話をする事ができました。直会の終わり頃に三代目天霊師がたいそう古いリュックサックのようなものを持ってこられました。
リュックサックが2つと長細い袋の全部で三つありましたが、リュックサックは白い帆布のような強い布で作られていました。いずれも泥汚れのようなシミだらけで紐などもあり合わせのもので繕ったような酷い有様でした。
三代目天霊師によると、これらは開祖天霊師が第二次世界大戦中にフィリピンセブ島に出征されて(昭和19年12月)終戦までセブ島内を転戦されていた時に使用されていたものという事でした。(写真撮影しましたが奉賛会会員のみでの公開にすべきものと存じますのでここには載せません)
三代目が洗濯されたという事でしたが泥汚れのようなシミは到底取れるようなものではなく、そのうちの一つは文字通りボロ雑巾のような状態でした。これを手に取ってみてフィリピン戦線の激しさを垣間見たような心地がしました。フィリピンセブ島のジャングルのような地域には今なお当時の日本軍が使用した基地のような場所があると聞いており、地元のフィリピン人の方たちもあまり近づかない所もあると聞いております。
今回、開祖が背負っておられたこれらのリュックサックに触れてみて、少なからず衝撃を受けまして、自分たちがいかに幸せなのかを噛み締めると同時に、多少の苦難があったとて如何ほどの事があろうかと思わずにはいられませんでした。
3つの袋は大層汚れてはいましたが、破れや銃痕などは一切なく、開祖天霊師が重傷を受ける事がなかった事を物語っているようにも思えました。開祖天霊師が無事に帰国されたのは大國主大神様のお導き、ご守護のお陰であった事は言うまでもありませんが、修行という側面もあったのであろうとの三代目のお言葉がありました。
開祖はこのフィリピンセブ島の転戦の中において、部下たちの体内から霊魂が抜け出ていく様を次々と目の当たりにされ、この体験がきっかけとなり復員後に一途に霊魂研究に入らざるを得なかった事を考えますと、まさにその通りであろうと思います。本日拝見したものがその時に使用していたリュックサックでありました。