通常道場に行きますと、天霊先生御自ら祝詞をあげてくださいます。長い時で1時間くらい一緒に行をつけてくださる場合もあります。先生は八十代半ばで大変ご高齢ですが、一緒に行をして頂くと自分の頭がどこかに飛んでいくかのような極めて平和に満ちた行となります。
祓詞でその場にいる迷霊を祓い、祈願祝詞で大神様に具体的に祈願をすることになります。1〜10魂清浄という魂清浄の祝詞自体にも数字一つ一つに意味が込められているそうですが、祈願祝詞は生きとし生けるものと、全ての霊を救って頂くようにとの祈願が具体的に描写された内容となっております。
祈願祝詞は2種類存在しますので、(一)、(二)と区別されています。記載された言葉が全く異なります。これらの祝詞は昔の言葉で書かれています。
祈願祝詞(一)は月次祭や大祭の時に用いられる祝詞です。祈願祝詞(二)は普段使用するものです。毎日使用する祈願祝詞(二)の中で、自分の至らなさをお詫びし、家族は元より友人までをもお守り頂きたいというくだりが大好きです。心を込めて詠ませて頂くと自分の心も温かくなるのが分かります。
少し変わったところでは、霊界誘導祈願祝詞という名の祝詞があります。特定の個人の霊を探して頂き、大國主大神様に17霊界に昇天して頂けるという誠に行き届いた祝詞です。昇天させて欲しい個人を特定するために、名前や亡くなった日、亡くなった要因も具体的に祝詞に入れることになっています。自殺者の霊を救いあげる事も出来るという事です。もちろん先の祈願祝詞(一)(二)とは全く異なる内容で、これも開祖天霊師がつくられた祝詞です。他にも病気の平癒を祈願する病癒祝詞もあります。開祖天霊師の直筆の祝詞が残されております。
このような様々な種類の祝詞をご用意されている所をみましても、開祖天霊師は霊の事を隅から隅まで研究しつくし、あらゆる人の悩みに応えられるような、誠に行き届いた方だったのだと思います。
私はこの祝詞で自分の尊敬する偉人の方々を順番に昇天の祈願をしています。不思議な事はこの祝詞を詠んだ後に行をしていますと、ものすごい勢いで何かを調査しているような感覚があることです。私見ですが、祝詞に入れた特定の個人の霊魂を探して頂いている事を肌で感じさせて頂いているのかもしれませんね。
開祖天霊師指示による祝詞の一部