今年の春季大祭(五月八日)は水曜日で平日でしたが、二代目天霊師がおられる本部道場には入りきれない程多くの奉賛会会員の方々が参拝されました。その二日前にゴールデンウィークが終ったばかりですので、会社等にお勤めの方々はお休みを取るのにご苦労された事と思います。皆様の晴れやかなお顔を拝見して誠に肚の据わった方々ばかりだと感服致しました。大祭、月次祭は開祖天霊師と大神様との間で毎月八日(九日、十日は予備日です)と決められており、大神様がお決めになられた事ですから人間が勝手に動かす事が出来ません。八日に参拝すれば大神様が必ず授けてくださるとも言われており、これは人間心として嬉しいものです。御祭りへの参加については開祖天霊師も「心がけ次第である」と言われています。
大祭の後、奉賛会会員の皆様と一緒に魂清浄の祝詞を唱える行に入りました。大人数で皆一心に唱えましたのでそれはもう迫力がありました。御祭りの日には「通常の三倍の体内の霊を昇天してくださる」と言われておりますが、毎日の行とは全く異なり、急激に集中して頭の中が真っ白になった感じがしました。その時不思議な事に隣の部屋におられた二代目天霊師の存在が感じられてきて、目を瞑って行をしていたのですが目の前がどんどん明るくなってきて最後には眩しく感じられるほどでした。そして行が終ると体がすっかり軽くなり気持ちよくなってしまいました。これは個人的な体験ですが、大祭の日にあらためて天霊(職)という存在を教えて頂いたように思いました。
開祖天霊師が書き残された膨大な資料の中には当時の弟子達の人物評もあったそうですが、他への厳しいコメントの中、二代目天霊師については「最も信頼できる存在」というような評が書かれてあったそうです。
二代目天霊師はお会いするといつも穏やかな春風のようであり、二代目天霊師の前では皆さん自然にくつろぐ事が出来るようです。開祖天霊師のようなある種の凄さは感じさせられませんが、開祖から天霊(職)を引き継がれて、一途に魂清浄の神法を守り抜いて来られたのでしょう。
二代目の奥様の桂霊師が語っておられた話として、二代目天霊師は夜、寝入っておられる間にも魂清浄を唱えておられる事があったそうです。開祖天霊師はこのように謙虚さの中にも強い想いを秘められて、それを静かに一途に貫くような二代目天霊師であるからこそ生前に最も信頼することができ、安心して天霊(職)を引き継ぐ事が出来たのではないかと思います。開祖天霊師は多数決の害を繰り返し述べられましたが、オレがオレがと我の強い一癖ある弟子が目立つ中で、謙虚で静かな二代目天霊師が多数決などで選ばれる事はなかったかのではないかと思います。
開祖が唯一選ばれた二代目天霊師の人格に接してみて初めて開祖の御心を推し量る事が出来るのではないでしょうか。
老子が残した”上善は水の如し” という言葉は正に二代目天霊師のような方を指すのではないかと思います。あまりにも自然すぎて、こちらが不自然であるとその存在が理解出来ないのでしょう。