本日の甲府はポカポカ陽気で気持ちの良い日でした。
本部道場で行をしている間、頭の中に自分の祖先の顔が次々と浮かんでくる体験をしました。祖先霊と言っても、今はすでに亡くなっている祖父母や曽祖父母など顔を知っている比較的近い祖先の方々です。
開祖天霊師の講義の中でも、ご位牌や霊璽(れいじ)がとても大切なものであるという事が述べられておりますが、私の家では祖先霊の霊璽を祖霊舎にお祭りして、水と浄めの塩を供えております。たまにその前で魂清浄ののりとを唱えたり、家の行事があるときなどには祖先霊に報告することもあります。
昔は祖先霊という言葉を聞いても、あまりピンと来なかったのですが、子供の頃から慣れ親しんでいた親族が歳を経るに従って亡くなっていきますと、その方々も全て祖先霊の一員となられて、自分の子供や孫がある方は、やがては自分自身も子や孫にとっての祖先霊になる事を考えるようになりました。
そう考えてみると、今現在生きている親族の方々は生きる祖先霊(もしくは子孫霊)のような存在と考えても良いのかもしれません。それが分かると自ずと生きている間の親族との接し方も変わってきます。出来るだけお互いに話ができる現世において喜ばせてあげるほうが良いですね。17霊界で暮らしている祖先霊達は地上で子孫の行事がある時などには、大神様方にお願いして連れて行って頂くこともあるそうです。子孫の繁栄を願っておられるわけですね。親心と言いますか。
私の場合、普段はゆっくりと祖先霊のことを考えることもないのですが、本日は魂清浄の神法を通じて祖先霊ときちんと向き合えたような感覚がありました。
日本では過去数十年に渡り核家族化が進んで、老人と一緒に生活する子供達が少なくなりました。それに従い、常に身近にいた人が亡くなるという体験する機会も少なくなっているように思います。祖先を意識するような機会も自ずと少なくなるでしょう。
開祖天霊師のお話の中に、祝詞をよむ際に祖先霊を入れてあげても良いという話も出たことがあるくらいですから、祖先霊を大切にすることはやはり必要な事だと思います。
結局、自分の事を最も親身になって考えてくれる存在は家族親族であり、17霊界におられる祖先霊もまたそうなのだろうと思います。祈願祝詞にもあります「家運隆昌」という言葉通り、自分のことばかりではなく、家族親族共に栄えていくように、できれば祖先霊も含めての家系が栄えていくように大神様に祈願してみてはいかがでしょうか。