<開祖天霊師講義録より抜粋>
例えば日本の方々が支那へ渡りますと必ず憎しみを思われます。というのは日本人が向こうへ行きまして支那人を幾人かを殺しておる。その霊がその後裔(こうえい)に入っている為に見ただけで苦々しくなる、こういう霊作用でございます。圧迫民族が非圧迫民族と仲が悪くなる。つまり黒人が白人と仲良く出来ないという事は、共に奴隷として使われた霊が黒人に居るために、白人を見ると事ごとに反対をしたくなる霊作用でございます。
従ってそういう風な霊が昇天をしてしまえば何の事は無い訳です。皆さん方日常生活をしておって、バスの中へ乗ってごらんになって、「あの人いい人だな」と感じる人と、見ただけで目が煮えくり返る感じのする人、そういう風な方々を拝見するんじゃないかと思います。私もよく過去におきましては、何だかアンチキショウ憎たらしいっちゅう様な、見ただけで何となくなんかこうしっくりくる人もあると思います。あるいは何にも感じない場合も在る訳です。勿論、見ただけでそういう風にお思いになるということは、昔から以心伝心と(申しますので)向こうでもそういうにお思いになるでしょうけれども。
猫の霊が居るのにネズミの霊が行けば、何だかネズミの方はですね、なんか悪い感じがするんじゃないかと思う訳です。そういう風な姿が現実に現れて、それが手を動かし足を動かして、何だこの野郎というように、頭打ったり喧嘩になったりする訳でございましょう。それが大きくなれば心を合わした戦争になる言う風な事に相成る訳でございます。
こういう風な霊が全部(十七霊界に)昇天してしまって、私達の肉体に私達の霊魂が一つ(だけ)ならば、病も致しませんし。憎しみも元々無い訳でございます。(迷霊が)継承されておりませんから互いに手をつないで行けるのではないかと思う訳でございます。まそういう風に迷霊は色々の活躍をして、時には自分で思わん事をしでかしてしまう(迷霊にさせられてしまう)様な場合がある訳でございます。